パワハラ・カスハラの記録の残し方|小型カメラとボイスレコーダーの使い分け
「上司の言い方がひどいので記録を残したい」「窓口で怒鳴るお客様への対策を考えている」。こうしたご相談は、ここ数年で本当に増えました。
お店でいつもお答えしているのは、言葉のやり取りが中心ならボイスレコーダー、物を投げる・詰め寄るといった様子まで残したいならカメラ、という分け方です。どちらにしても、録音・録画だけに頼らず、日付入りのメモと組み合わせることで、相談先に状況が伝わりやすくなります。このページでは、職場で記録を残すときの段取りを、個人の場合と会社・お店の場合に分けてまとめました。
法律の考え方や、撮影してはいけない場面については「証拠撮影する際の注意事項」(「証拠撮影する際の注意事項」もあわせてご覧ください)に詳しく書いていますので、あわせてお読みください。
目次
職場のハラスメント対策は、会社の義務になっています
パワーハラスメントの防止措置は、労働施策総合推進法により、2022年4月からは中小企業も含めたすべての事業主の義務になっています。カスタマーハラスメント(お客様や取引先からの著しい迷惑行為)についても、2025年6月に同じ法律が改正され、事業主が対策をとることが義務になりました(2026年10月1日施行)。
東京都では、全国に先がけて「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」が2025年4月1日に施行されています。
会社に相談の窓口を作る、対応のルールを決める、といった取り組みが進むなかで、「何があったのか」を後から確かめられる記録の大切さが、働く人と会社の両方で見直されています。
ボイスレコーダーとカメラ、どう使い分けるか
| ボイスレコーダー | 小型カメラ | |
|---|---|---|
| 残せるもの | 発言の中身、声の大きさ、口調 | 表情・身ぶり・物の扱い、その場に誰がいたか(音声付きの機種が多い) |
| 録れる時間 | 長い。一日中でも録りやすい | 映像の分、電池とmicroSDの消費が多い |
| 向く場面 | 面談、会議、電話の横、毎日の業務中 | 窓口・カウンター、詰め寄られる・物に当たるなど動きのある場面 |
| 気をつけたい点 | 誰の声か分かりにくいことがある(名前を呼ぶ・メモで補う) | 周りの同僚やほかのお客様も映りやすい |
一人で記録を残したい方には、まずボイスレコーダーをおすすめすることが多いです。ポケットに入れたままでも声は拾えますし、映像がない分、関係のない人が映り込む心配も少なくて済みます。たとえばボールペン型ボイスレコーダー VR-801は、32GBを内蔵し、一定以上の音がしたときだけ録音する音声感知(VOR)に対応しています(バッテリーはメーカー公称で約19時間)。
ご自身が被害を受けているときの記録の残し方
パワハラの相談で一番困るのは、「いつ、何を言われたか」があいまいになってしまうことです。記憶は日がたつほどぼやけますし、一度だけの出来事なのか、何度も続いているのかで、相談先の受け止め方も変わります。
録る前に準備すること
- 本体の日付と時刻を合わせる。録音ファイルの日時が、そのまま「いつの出来事か」の手がかりになります。
- 出勤前に充電と空き容量を確認する。肝心の日に電池切れ、という話は珍しくありません。
- 一度、職場と同じような場所で試し録りをして、ポケットやカバンの中から声がどのくらい入るかを聞いておく。
録ったあとにすること
- その日のうちに、日時・場所・相手・言われたこと・周りにいた人をメモする。
- ファイルはパソコンなどにコピーし、元のファイルは編集しない。保管場所は2か所以上に。
- 同じことが続いているなら、記録を時系列で並べておく。
記録はあくまで、ご自身の身を守り、相談するための材料です。相手をわざと怒らせて発言を引き出したり、録った音声を社内やSNSで広めたりすると、かえってご自身の立場が悪くなることがあります。会社の窓口で解決しない場合は、各都道府県労働局の総合労働相談コーナーや弁護士への相談をおすすめします。
会社・お店としてカスハラに備えるとき
お店や窓口でカスハラ対策として記録を残す場合は、個人の自衛とは考え方が変わります。働く人を守るための記録であって、従業員を見張るためのものではない、という線をはっきりさせておくことが出発点です。
- 録音・録画していることを掲示する。「トラブル防止のため、通話・接客を録音・録画しています」といった表示は、それだけで抑止になることがあります。
- ルールを先に決める。どの場面で録るか、誰が映像を見られるか、何日で消すかを決めて、従業員にも説明しておきます。
- 従業員に黙って撮らない。休憩室や更衣室には置かない。スタッフの働きぶりを本人に知らせず見る目的で使うのは、信頼を失うもとになります。
- 身につけるカメラは本人が選べるように。ペン型やメガネ型を窓口担当に持たせる場合も、使うかどうかを本人と話し合ってください。
カウンターのように場所が決まっている所は置き型のカメラ、外回りや訪問先でのやり取りはペン型・クリップ型やボイスレコーダー、という組み合わせがよくあるパターンです。
関連するページ・商品
- 小型ボイスレコーダーの一覧
- ペン型・クリップ型カメラの一覧
- カスハラ対策の小型カメラ
- 士業向け おすすめ小型カメラ
- 証拠撮影する際の注意事項 (「証拠撮影する際の注意事項」もあわせてご覧ください)
この記事で紹介した商品
※このページは一般的な注意点をまとめたもので、個別の事案についての法的な助言ではありません。
※スパイダーズXのカメラは、防犯対策や証拠保全、業務記録などを目的とした製品です。迷惑防止条例・性的姿態等撮影罪などに当たる撮影や、他人のプライバシーを侵害する使い方は固くお断りします。撮影した映像は、法令を守ってご自身の責任で管理してください。















基板完成実用ユニット一覧
厳選実用アイテム
モバイル充電器型
ペン型・クリップ型
キーレス・スマートキー型
メガネ型
腕時計・スマートウォッチ
USBメモリ・ライター型
置時計・掛時計型
固定設置型
ボタン・アクセサリー型
トイデジ・トイカメラ
玄人市場(アウトレット品)


















